[2005.7月版]

>7/3
だけど一回で

終わりました日本全国Heを巨大ビニール風船に詰めてまわるバイト。
なんか人生観とか
人格とか
微妙に変わった気がしますよ。
ああやって
ずっと旅暮らしで仕事してる職人がいるってこと
大変感銘を受けました。
誇り高く
陽気で強く
やんちゃで下品な
素敵なおっさんたちでした。
私はツアーメンバーの中では最年少くらいの年で
一人だけ
やってる仕事も異質ということで
最初は馴染まなかったんですが
皆さん私のことを
一人で巨大風船を扱ってるあんちゃんとして
敬意を払って頂いてたのが
大変ありがたかったです。

本業は絵描きやってるんすよ
なんて言ったら
みんな
おーすげーな!
みたいに反応してくれるし。

もう最後のほうは
仕事仲間さえも通り越して
全員兄弟!みたいな。
いろいろケンカもしたしね。
熱かったなぁ。
長かったなぁ。

日本各地の気候風土
その土地々々の人たちに出会えたことも
大変な経験でした。
ただの観光旅行じゃ行けないような所とか
出会わないような人とか。
特に日本じゅうのタクシーの運ちゃんたちには
お世話になりました。
日本っておもれえよなぁと
しみじみ思ったですよ。
しみじみ。

美術館とかギャラリーとかも
あれこれまわれて
田中さんの将来の目標のひとつとして
田中ただし全国ツアーを
やりてえなと
思った次第です。
個展の全国ツアー。

各地それぞれの
感触を文字通り肌で感じて
ああここには住めるな
この町は苦手だな
ここにはまた来たいな
そんな具合でした。
結局は
あれこれ行って
私はやっぱり福岡が一番肌に合うようで
なんて愛憎入り乱れた
熱い町なんだろうって思うのでした。
ツアー最後の熊本会場から
ちゃりんこで実家まで帰って
あらためて思ったとです。
ただしです。

いやぁーもう
いろんなことがありすぎて
総括なんてできやしねぇ。
まぁ
簡単にまとめると
大変貴重な体験をさせていただきました
だけど一回で十分だ
そんな気持ちで
胸がいっぱいです。

噂では
来年も同じツアーを企画してるらしく
同様に
来年も同じバルーンを使うとか。
そして
来年も田中だとか
勝手に会社同士で言ってるらしいですが。

おいっ!

ああ
あとですね。

クランヤシダで懇意にさせていただいている
DIEさんのクローンと
団長動物さんのクローンには
運営でお世話になり
いつも設営場所の取り合いになって
ありがとうございました。

mhashiさんのクローンには
西日本で大工としてお世話になり
いっしょにバルーンをあれこれしていただいて
楽しかったですね。

いぐさんのクローンの皆さんには
全国各地で現地バイトとして
大変活躍していただき
毎回
バルーンを踏んだり引っ張ったり穴を開けたりしていただき
その度ごとに怒鳴って
悪かったねと
申し上げておきます。

>7/5
太りたい一心で

痩せることにかけては
自称三国一を自負しております。

痩せるにはどうすればいいかって
よくご婦人方に尋ねられれば
至極簡単。

田中さんは生きてるだけで痩せていきます。

昔そんな映画がありましたなぁー。
ホラーだったけど。

というわけで
人生がホラーな私なわけですが
ツアーで
半年間
それまでの人生で経験したことの無い
重い物たちを
運びまくったせいで
筋肉が増量されたっぽいですよ。
おかげさまで
体重も確実に3kg増!
この数字は
中学2年生からほとんど身長体重の変移の無かった私にとって
驚異的な数字です。
うれしくてしょうがないです。

某所で太りたい人たちのコミュニティを主宰したり
太りたい人のためのメールマガジンを購読したり
古くは学生時代
太りたい一心で
1ヶ月完全に食って寝るだけの生活を送ってみたところ
筋肉がやせ細り
体重は減るわ
廃人になるわで
リハビリにまた1ヶ月費やしたという程の
私ですよ。

この3kgの筋肉を何としても維持すべく
そしてあわよくば
さらに増量させるべく
体重の減りやすい夏の計画を
あれこれ考案中であります。

まずは久しぶりのちゃりんこ旅行。
よく食べよく運動するちゃりんこ旅行を目指します。
間違っても
汗をかきすぎて減量にならないよう
緻密な計算が必要ですね。

それと
フリークライミング。
基本的に弱い上半身の筋肉を増量させて
人並みの筋力を目指します。
間違っても
汗をかきすぎないように。

ところで
ツアー中
現地滞在期間1週間のうち
酒を飲む日が
5日という生活
飲まない間もなんか酔ってるという生活を繰り返したところ
これぞまさしく
ビールっ腹!
というものが出現いたしております。
これは誰のスタンド攻撃なんだと。
我が目を疑う始末です。

腹筋鍛えなきゃですかね。


>7/6
かわいこちゃんめ!

まだまだ
ツアーの生活から社会復帰できず
リハビリ中です。
自分のことで手一杯で
私ったら
こうなんですよ
というコラムが続きますが
悪しからず。

ツアー後初めて
私をそのツアーに送り込んだバルーン会社に
バイトに行きました。

何にも変わってなかったです。
仕事をこなすうちに
こうやってバイトをして
お金をかせいで
四六時中風景を眺めてその色や形に思いを馳せていたなと。
日々の楽しみといえば
通勤中の音楽鑑賞と
このコラムを書くことぐらいな
生活をしてたなぁと
思い出し始めております。
遠い日の記憶です。
まだ
体は馴染まない感じです。

注連原の仙人を見習って
なるべく画業に
専念するべく
質素な生活を心掛けたいと
思っております。
質素っつーかシンプルっちゅーか。
あんまり
生活を乱さないような感じで。

相棒氏は
出張とかイベントとかで
バルーンを揚げる仕事はゴメンやで!
とのたまっておりました。
出張に送り出された私は
この
自分だけかわいこちゃんめ!と
この
世界は自分を中心に回ってるつもりちゃんめ!と
思ったものです。
しかしながら
その思いは
よく理解できます。
日々の普通の生活って
大事ですね。

まぁ
そう言って君は
アドバルーンを揚げて金を稼ぐような珍バイトとして
テレビに出て
寸劇を繰り広げてたような
そういう奴だけどな。

精神ももう少し
リハビリが必要です。


>7/11
機会も

少しずついろんなものに馴染んできています。
いやしかし
生きるって大変ね。
そんなことを思いますよ。

近頃
馴染んできている証拠なのか
何も出来なくなってます。
夏バテなのか
無気力なのか
体力が落ちているのか
その全てなのか。
もはや
両手には
不摂生の相が出てるらしいですよ。

さて
こないだバイトで早朝に電車に乗ったんですよ。
ちょうど
中高生の出勤時間と重なって
たくさん車内に
おられました。

その中で
私の目の前に座っている
男子中学生だか高校生だかの
二人組は
二人とも耳があまり聞こえないぽくてですね。
電車の中で
面と向かって
手話してるんですよ。

前から
手話っていいな
出来たら楽しいだろうなって
思ってたんですが。

その様を
ずっと見てて
今さらながらに気づいたことが。
手話って
相手を見ないと出来ないんですよね。

我々が普通にお話すだけだったら
別に相手の顔見なくても
出来るわけじゃないですか。
耳を傾けるだけで。
でも
手話で会話をするとなると
相手の表情や
手の動きを注視しないといけない。
常に相手に
向き合って
会話を繰り広げるわけですね。

なんか
彼らの目がね
大変
キラキラしてるですよ。

手話って
やっぱいいなと
思いました。

私が唯一出来る手話は
ぱん
つー
まる
みえ。
使う機会も無いです。


>7/14
お兄さんが親切な

ツアーの折
宮城県は多賀城市で宿泊の際ですね。
昼前に部屋に戻ったですよ。
ホテル暮らしの経験のある方はお分かりかと思いますが
昼過ぎまで
だいたい部屋の掃除やら
ベッドメイキングやらをしてるんですね。
んで
フロントで早めにお願いします
って頼んで
OKですと言われたので
部屋に行ったんですよ。

したらまだ掃除終わってなくてですね。
近くにいた
掃除のおばちゃんに
「あのー掃除まだ終わってないんですか?」
と尋ねたところ
大層慌てられてですね。
「すいませんすぐやります!」
と言うので
あーいや別に適当でいいですよ
タオルとか替えてもらえれば
みたいなことを言ったんですわ。

したら
だいぶ安心されたのか
狼狽の様子も無くなりまして。
おばちゃんは
作業しながら
ホテルのフロントの悪口を繰り広げ
それが次第に
身の上話になり。
「そうですか。大変ですね。」
みたいな感じで
割と無責任に聞いていたわけですが
とりあえず
聞いてるだけで喜ばれてですね。
「お兄さんが親切な人でよかったわ。ありがとう。」
などと言われてしまったのでした。

よっぽどひどい目に
遭ってるんだろうか
この人はと
思うのでした。
よく分かんないですけどね。
ただの被害妄想ともとれるわけで。

なぜかツアー中
似たような体験が
度々ありました。
詳らかには申しませんが
旅人には
皆さん心を開いてくれるのか
身の上話などを
よく聞いたものでした。
私は
無責任に興味を示して
その話を聞いてるだけだったのですが
概ね
多賀城の掃除のおばちゃんのような
反応を受けました。

何なんですかね。
ともかく
人にはそれぞれ
傷つけられた過去があって
それを人に話すことで
素直に
「あんがとねー」
と言えるのだと
今さらながらに体感してきたのでした。

話を聞いてるだけで
痛い身の上話もありまして
そこまで言われたのかよ・・・orz
みたいな田中氏もしばしば。
なんなんだ
そういうひどい奴はと。

よく
歯に衣着せぬもの言いなどと言いますが。
それが真実だ!とばかりに
辛辣なことを言うことが
さながら正義だと
そういう人もいますがね。
てめーの言う真実とか
周知の事実なんか
テメーワールドの登場キャラでしかねーだろと。
テメーワールドのテメーフィルターでしか見えない
常識なんか
押し付けてくるんじゃねぇと。
そんなテメーオリジナル武器で攻撃してくるんじゃねぇと。
勝手にテメーオリジナル条例を持ち出して
罪の無い人を糾弾するなと。
人を傷つけるなと。
よく思いますね。

何の話だ。

多少長くなってますが
コラムタナヵっぽくなってきましたね。


>7/25
貯金残高など全く

昔はっすぃさんが
ご自身のブログに
ご自身のイヤホンについて
書いておられてですね。
まぁいろいろ書いてましたよ。

イヤホンとかヘッドホンに妙に執着し始めたのは
今年のコラム>3/29に書きました。
それから
Triportで生活してたんですが
どうにも暑い。
さすがに3月当時とは
もう状況が違います。
ATH-FC7のほうが必然的にメインになっておりまして。
それでもヘッドホンだから
暑い。
私暑いの好きなんですけど
汗っかきなんです。
だから気持ち悪いじゃないですか。

んで
そうか
イヤホンかと。
そいやそのはっすぃさんがだいぶ昔
「最強なのはイヤホン!」
と言ってたのを思い出しまして。
何の気無しに
立川のビックカメラ行きましたよ。


けっこうある。
しかも
欲しかったメーカーのが。

はっすぃおすすめの
AKG K12Pもありました。
だけどはっすぃとかぶるのもやだし
ボリューム調節機能も付いてるしで
K14Pのほうを買いました。
K12Pより
ちょっと高いの。

はげしく良好でした。

おい!こんな音入ってたのかYO!みたいな。
思わずタテノリチェッキラーヘイヨーです。

それからもう完全に
K14Pで行ってたんです。
付いてるボリューム調節器も
めっちゃアナログで
自分の手業によって
ボリューム調節が絶妙に出来るんですよ。
お気に入りです。

ところがそれから
NakamichiのHPのオンラインショップから
ついに
ひとつの目標であったヘッドホン
SP-K300が再販に!
貯金残高など全く考慮に入れず
その場で
即購入手続きしました。
しかも
最高のタイミングでツアーのバイト代の残りが
振り込まれるし
これはもう
神がかってるとしか思えません。

届いたSP-K300は
CD試聴機のために作られた業務用商品だけあって
無骨でたまらん外観です。
そして
確実に何度もそいつでもって
試聴してきた
これまでの音楽人生なわけです。
今度は試聴じゃないYO!
みたいな。

もうね
格が違いますわ。
これまでのとは。
信じられない。
こんなに違うんですか。
おかげで世界が違って見えてきました。

もうしばらくは
K14PとSP-K300で
満足です。
上のほうにまだ欲しいやつはいくつもありますが
今現在の
田中氏のレベルには
相応の装備かと。

とか言って
次は
どのメーカーにしようかなどと
ヘッドホン売り場で
にやにやしてる時間は
きっと無くならないでしょう。
そして
気分次第で買っちゃうんだろうなぁ。

ああホント
なんか
ダメにんげん。


>7/29
安く買えたとね

よく写真を同時プリントに出す
某駅前の100円ショップがあるんすよ。
そこにこないだ
フィルムを出しててですね。
受け取りに行きました。

日にちを間違えてました。
出来上がるのは明日だと。

レジ打ちのおばさんが笑顔で丁寧に
「では、また明日」
と言ってくれました。

こんな調子で
お店の人に
気の効いたことを言ってもらうのが
近頃
この上なく楽しいです。

以前
女の子の誕生日プレゼントを買おうと
普段は決して立ち入れない
女の子のお店に
行きました。
いや
服ですよ。

そこで
あれやこれや
いろんなとこの店員さんに
相談に乗っていただいたりしてですね。
たまに突っ込まれたりですね。

「その靴珍しいですね。ドコで買ったんですか?」
「鳶グッズ屋です。」

とかさ。
楽しくてしょうがない。

地方を回った時に
そこのお店に入ると
なんとなく土地のテンションやら肌触りが
伝わってきますね。
もちろん
親切な人
ぶっきらぼうな人
いろんな人がいるわけですが
何人にも接してると
ご当地っぷりが何となく見え隠れ。

田中さんったら
存外人見知りなんで
昔は店員さんに声をかけるなんて
とても出来なかったんですが。
やっぱ客商売してる人は
人に慣れてるじゃないですか。
なもんで
真性ひきこもりの田中さんも安心。
大変話しやすくて
うれしいですねぇ。

ツアーが終わった翌日
ツアーメンバーが全員帰って
私一人
熊本のラーメン屋へ
飯を食いに行きましたよ。
寂しくてしょうがなくて。
そこのオヤジと
旅の思い出話を繰り広げたんですが
最後にはなぜか
オヤジが好きな
ジーンズの話になったりしてですね。
特に私は
ジーンズに詳しくないし
興味もないしだったわけなんですが。

私が履いてた
リーバイス503の短パンを
オヤジも買ったらしく
私がジーンズメイトで3000円くらいで買った
というのを聞いて
そげん安く買えたとね!と
非常に悔しがっておりました。
今となっては
そんなことくらいしか
オヤジとの会話は覚えていないのですが
それだけで
そのオヤジの人となりが感じられて
なんとも
良い思い出なのです。


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