[2004.8月版]

>8/13
HP(ヒットポイント)も限りなくゼロ

ご無沙汰でした。
夏でした。
まだまだ夏ですね。

沖縄ですっかり夏の体になって帰ってきました。
しかし今回は
この半年あまりの蓄積された疲労が
一気に噴出し
島に着いて2、3日は
廃人になってました。

今回の旅で
実感したのですが
疲労と体力って別なんですね。
すっごい疲れてる時は
体力≒HP(ヒットポイント)も限りなくゼロに近く
何も出来ないのだと思っていましたが
実はそうではなく。
走ったり飛んだり潜ったり泳いだりとは
関係ありませんでした。
ただ
ものすごく疲れてる。
なんなんでしょうか。

ものすごい疲労感を感じながらも
10メートル以上の素潜りを
2時間くらい繰り返したり
島ゾーリで
島じゅうを走り回ったりしたんですが
その時
体力はあるんだなと
思ったわけです。

じゃあ疲労って何なんですか?
ものすごく
眠いとか
だるいとか
そういうのあるんですが
体は動く。

これをずっとやってると過労になるんでしょうね。

とにかく今回の旅では
静養したくて
ハンモックや浜辺でぼーっとすることを
心掛けたのですが
沖縄の海や空や食べ物の魅力は
それも許してくれず。
あまり体の静養には
ならなかったですかね。
まぁ若い連中がいるから
しょうがないですが。
それはそれで
うれしいですが。
心の静養にはなったので
しばらくは
やっていけそうです。

それより
自分がこんなに疲れてるとは
思いも寄りませんでした。
危ないですね。

>8/17
猛スピードで岸に

疲れています。
なので久しぶりに小話をひとつ。

私はどっちかっつーと
スキューバダイビングより
シュノーケリングのほうが好きでして。
簡単に言うと
素潜りってやつです。

んで
沖縄に行って
無人島に後輩たちと渡ってですね。
そこでみんなで
シュノーケルやってたんですよ。
で、私もやってて
遠くの方に
美人ちゃんな後輩を発見。
よし驚かせてやろうと
背後から近づきます。
音を立てないように。

そして十分近づいたところで
潜行し
仰向けになって
後輩の下から一気に抜き去りつつ
ダブルピースをかますという
荒技です。
この技で何人かを
再起不能にしてやりました。

んで試みたんですが
おーいと
手を振り
後輩が気づいた瞬間
がつっと。
どうやら私、深く行き過ぎたようで
しかもちょっと突き出た岩に
着ていた服の
襟首が引っかかりました。
一瞬何が起こったか分かりませんが
身動きが取れません。

死ぬなこれ
とさすがに思いました。
しかしこういう時って
意外と冷静でして。
これはもうスキューバで
海中に慣れたおかげです。

その間
いったいどのくらいの秒数だったか
分かりませんが
落ち着いて状況を把握し
なんとか岩から脱出できて
後輩から逃げるように
猛スピードで岸に上がっていきましたとさ。

陸で後輩にすげー怖かったと言われました。
ほんとすまん。

>8/20
とりあえず海

今本格的に
引越しと
食いぶちの変更を考えています。
さて何をしたら良いものか。

そんなことを考えていると
やっぱ資格のこととか
考えてしまうわけでして。
とりあえず今
誇れる資格と言ったらレタリング検定2級くらいで
それも使えるかどうか
非常に怪しいものでして。
ここはひとつ何か
いいものは無いかと漠然と考えてました。

そんな時に思い浮かんだのが
今年沖縄で会ったダイビングインストラクター。
彼には今年初めて会って
島でのダイビングを
ガイドしてもらったんですけどね。
その時
彼の島でダイビングインストラクターになった経緯を
聞いたんです。

元々、別の場所で
おばちゃんおじちゃん相手に
鍋を売りさばく
実演販売をやってたらしいんですよ。
んで、でも別に何かやりたいわけでなく。
とりあえずお金は貯まったと。
そして
何かやりたいこと無いかと
探してみた結果
とりあえず海が好きだと。
で、海が好きだから海に関係ある仕事に就こうと。
考えた結果
ダイビングインストラクターだと。
一念発起してインストラクターの勉強に出発したそうです。
「今までこれ以外にちゃんと燃えたもんってないねー」
言ってました。
ちょっと冷めた人でした。

ダイビングのインストラクターかー。
前から少しはいいなと
思ってたわけですが
さて
どうしたものか。

>8/21
かけらくらいしか見つかり

都会では自殺する若者が増えている
今朝来た新聞の片隅に書いていた
だけども問題は今日のドア 鍵がない

というわけで大家さんに頼んで
家のドアを開けてもらった
今朝の田中です。
思いっきり笑われました。

鍵とか財布とか携帯電話とか
アクセサリーとか
そういう身につけるものは
いつも忘れがちです。
最悪なのは
仕事場に鍵を置いたまま
外に出て鍵を閉めてしまうこと。
今まで2回ありました。
ひょっとすると
今回もそうしてしまったかもしれません。
その可能性大です。

ちなみにその解決策は
相棒を呼んで
開けてもらうことなんですが
あいにく現在相棒さんは
実家に帰省中。
あと1週間は確実に帰ってきません。
どうする。
どうするよ。

さてそんな田中ですが
先日とある場所でお会いした方と
アメコミの話を大いにしまして。
まさかそんな場所で
そんな話が出来ると思わず
世の中にはまだまだアメコミ好きがいるもんだと
再びアメコミ熱がボーボーです。

そんな昨今
なんだか私が毎号律儀に買っている
季刊誌ART iTが今回
マンガとアートの関係などについて特集してまして。
んで
アメコミアメコミ!とそういうのを
少しは期待してたんですが
全然
かけらくらいしか見つかりません。
具体的な単語は
唯一「メビウス」くらいだったでしょうか。
マジですかと。
これほど日本の美術界に
アメコミが浸透してないとは
思ってもみませんでした。

美術作品を語るときは
もう国内外なんか全く問わずに
作品が併記されたりするのに
いわゆるコミックの類になると
どうしてこうも
明確な線引きがされるのでしょうか。
もうね
そういうのほんとどうかと思いますよ。

いやまぁ
単純に
アメコミが入ってきてない
みんなアメコミ読んでない
ってだけなんでしょうか。
それも
どうかと思いますよ。

>8/22
えたいの

「アートって何だよ!」
と人から聞かれること度々。
そんな私は
「ブルースって何だよ!」
と思うことしきり。

そんな中
某自称萌えキャラを目指す友人から教えてもらった
Blues&Soul recordsという雑誌。
本屋にあまり行かないので
知りませんでした。
そこにいいセリフがあったので引用させていただきます。

ブルースを聴くということは、終わりなき旅へ出発するようなものだ。
歩けば歩くほどゴールが遠くなるかのように、ブルースを聴けば聴くほど、
その真理を掴むことは永遠に不可能に思えてくる。
だからこそ、ブルースはいつの時代でも多くの人たちを惹きつけて止まない。


なるほど。
この文章の「ブルース」をそのまま「アート」に
置き換えればいいわけです。
こりゃいい。
今度
アートって何ですかと聞かれたら
「アートを観るということは…終わりなき旅へ出発するようなものだ…歩けば歩くほど…」
と1/fゆらぎウェーブをバリバリ出しながら
そらんじたいと思います。

しかし思うに
アートな分野の作品は
何だかよく分からないようにあえて作ってる感はありますね。
あえてえたいのしれないものにしようとする
意識はあると思います。

えたいのしれない
正体の知れないものというのは
実は日常にゴロゴロ転がっているわけでして。
それを拾ってアートは形作られているのかもしれません。
えたいのしれないものなので
「〜かも」としか言えないのです。
そして
そのえたいのしれないものを
得体の知れるようにしたい欲求がある限り
アートは存在し続けるかも
しれません。

>8/25
電源OFFだな

今月は働きっぱなしです。
バイト先にずっと
軟禁状態で
家に帰っても眠るだけですから。

そんな生活ですが
なぜかネタは豊富にたまってます。
いろいろ思うことがあります。
ヒマだからでしょうか。
バイトは基本的にヒマです。
特にやることありません。
ただ拘束時間が長いのです。
まぁそんなで
働きっぱなしなどとは
笑止千万片腹痛いわー!などと言われそうです。

そんな生活の中で
ネットはちょっとした逃避とストレス解消の場になってまして。
最近は某所で
日記を書き始めていますが
そっちはコラムタナカと違って
レスをつけることが出来ます。

そうすると必然的に
そのレスに対する返答もしたくなるわけです。
人情なわけです。
んでそのやりとりに
力を注ぐと
もう時間的にも気分的にも
そろそろパソコンの電源OFFだなと。
そういうわけで
あんまりコラム書く気しない近頃でした。

コラムの一番いいとこは
反応が無いということです。
いや、たまにありますけどね。
でも直接的なレスとか
そういうのは付かないじゃないですか。
そういう機能付けてないから。
それがね
気軽でいいんですね。
遠大なひとりごとですよ言ってみれば。
自分で自分に向かってしゃべってるようなもんです。

日記のほうは
それはそれで楽しいし
まぁ続けていくんだろうなって思うんですが
気分の問題でして
どっちか一つにしぼりたいのも
また事実。

私は日ごろのストレスを
ためて
その爆発力で生きてくような人間です。
日記でいろんな人とやりとりするのは
新しい出会いもあって楽しいわけですが
すこーしづつストレスが発散されるのが
感じられます。
だからね
ストレスがたまらない。
これが
意外とよくなくて
わりとテンションが一定した状態で
毎日を送ってる状態。
私は上がり下がりするほうが好きなので
こういう安定した生活は
なんだか生きた心地がしないです。

ぷち無気力。

>8/26
やむなくパック

近頃絵を描くのでは飽き足らず
てわけではないのですが
他のことも
やりたいなぁと思ってまして。
それはまぁ以前からある欲望なんですが
とりあえず
木版画に挑戦してみようかと
思ったのです。
何か得られるものが
あるかもしれないと。
以前から版画には興味ありましたし。

そう思い立ち
そういや彫刻刀セットが実家にあったなと
思い出しまして。
たまたま実家から電話があったので
彫刻刀使わんのやったら送ってくれと
頼んでみました。
あと醤油も切れたので送ってくれと。

母はこういう時他にもいろいろいろいろ送りたがる人なので
他には何もいらないことを
十分に言い聞かせて
電話を切りました。

そして届いた紙袋は小さいもので
あまり物が入ってないことが
見てとれました。
分かってくれたみたいだ
よしよし。
そう思って中を開けてみると
彫刻刀セットと醤油と
如水庵の筑紫もちが入ってました。
筑紫もちならいつでもオーケーです。
かあちゃんサンキュー。

さっそく彫刻刀セットを開けると
中に封筒が。

「食料はいらないということなので
入れてませんので
少額ですが
食費の足しにして下さい。」
と書かれた小さな便箋とお金が入っていたのでした。
そういう手紙を
今までよこしたことがない母だったので
今回はなんだか
妙に感動してしまいました。
この人私のことを思ってくれてるのだなと。
今さらながら
実感してしまいました。

そして
筑紫もちを食おうと
箱を開けてみると
6個パックの上に
「開封後は、一両日中にお召し上がり下さいませ。」
と書いてありました。

6個をひとりで一日で食うのは無理っすよ…。

やむなくパック開封断念。
けだし無念。

>8/29
過去に2度

8/21の詳細と
その続きです。

過去に2度やってしまっているのですが
うちの仕事場に鍵を置き忘れたまま
扉の鍵を閉めてしまいました。
閉める時は
鍵使わないんです。
こう、モノをですね
クルっと回せばいいんで。

かつてやってしまった時は
仕事場の鍵を持つ
世界で残り一人しかいない
例の相棒にですね
緊急回線をつなぎまして。
メーデーメーデーと。
家から無理矢理呼びつけて
開けれ貴様と。
そういうことで
過去2回は何とか難を逃れたのですが。
今回は事情が違います。

その相棒は
夏休みということで
実家に帰省中だったのです。
ちなみに実家は岡山県です。
しかも相棒が帰ってくるまでに
たっぷり日にちがあります。
これは本気でやばい。

そのうっかり田中はと言いますと
連日夜勤。
そして鍵が無いことに気づいたのは
夜勤明けで家に帰ってきた時です。
当然家の鍵を開けることが出来ません。
鍵が無い時点で
考えられる可能性として
1.夜勤バイトの荷物置き場にうっかり忘れてきた。
2.仕事場に忘れて扉閉めちゃった。
の2パターンがありました。

まぁ他にも
3.原付で帰ってる途中に落とした。
4.悪意ある呪術師によって鍵は鳥になって飛んでいった。
5.実はパラレルワールドに迷い込んでしまった。
などの可能性は考えられますが。

さてとりあえずその日も
夜勤でしたので
一刻も早く家で寝なければなりません。
とりあえず
前述の通り
半分嘲笑でしこたま笑われながら
大家に鍵を貸してもらって
家の鍵を開けたのです。

そして
家の中にスペアキーがあるはずです。
間違いなくあるはず。
でもこの4年くらい
見かけたことがありません。
その間
頻繁に部屋の模様替えなど行っていて
もう4年前のモノが
どこにどのようになっているのか
見当すらつきません。

とりあえずその日は寝て起きて
鍵を閉めれないので
家は電気を点けておいて
さも人がいるかのように演出しておき
夜勤へ。
夜勤先に行っていろいろ探しましたが
やはり鍵はありません。
これはもう本格的に
仕事場に入れたままだなと。

そこで多少なりとも焦った私は
緊急回線を開きました。
岡山の相棒の元へと。

「仕事場の鍵送れ。」

これがさらなる事態の混迷を深める結果になろうとは
その時の私には
見当もつかなかったのです。

長いので次回に続く。

>8/30
鍵屋のせがれ

仕事場の鍵を閉じ込めちゃった事件の続きです。

さて岡山の相棒にホットラインをつないで
鍵を送ってもらおうとした田中。
ここで大人しく書留で
送ってもらえば良かったのですが
バイト続きで
受け取れるまでに何日かかかりそう。
多少怖かったのですが
普通に送ってくれと言ってしまいました。

その後届いた岡山からの封筒。
よしよしけっこう早く送ってくれたな
あれ?
なんだこの穴…。
間違いなく
何者かによって封筒が破られ
鍵が盗まれているのです。
そうですか。
もうこの町嫌い。
この人生嫌い。
くらいの精神落ち込み。

相棒には無理言って届けてもらったわけでして
こりゃ胃の弱い
センシティブな相棒には事実を伝えるのは
酷かと思い
事態が全て解決した後まで
彼にこの事実を伝えまいと
考えまして。
無駄な男気を炸裂。

もはやこれは鍵屋を呼んで
仕事場を開けてもらうしかありません。
最初に電話した鍵屋は
たいそう感じが悪く
値段もかなり高かったので
無言で電話を切ってやりました。
次に電話した鍵屋は
たいそう感じもよく
事件の詳細を
非常によく聞いてくれ
私の慰めになったので
呼ぶことに。
時間も正確に来てくれました。
いかにも鍵屋のせがれっていうお兄さんが
来てくれました。

仕事場の鍵は
数秒で開き
事件は瞬時に解決。
鍵もちゃんと
仕事場の中にありました。

その直後
ことの次第を相棒に伝えるべく
電話をしました。
すでにその時には相棒はこっちに帰ってきてたのですが。

で鍵が盗まれたので
その鍵のスペアキーは私が作ってお返ししますという旨を伝えると
鍵が無くなったことには
えらく驚いていたものの
「いや、スペアキー持ってるからええけど」
という返事。

え?

何?もう一本持ってるの?
「そうやー。オレ、鍵は全部部屋のもなバイクのもな
全部鍵ふたつ持っとるんや!
お前もスペアキー作っといたほうがええで。」
じゃあ別に鍵屋を呼ばずに
君を呼んで事情を話せばよかったわけ?
「そうじゃなー。」

勉強になりました。

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